愛犬は飼い主の悲しみを分かっているのか?飼い主が泣いてる時舐めるのは同情ではなく動揺!?

愛犬が飼い主さんの悲しみを分かっているのではないかと思ったことありませんか。例えば、飼い主さんが悲しくて涙を流していると、犬がそれを感じ取って涙を舐めて慰めることがあります。こうしたことから犬は飼い主さんの悲しみを分かっているのではないかと思われがちです。今回は、愛犬は飼い主の悲しみを分かっているのか?を詳しくご紹介したいと思います。

愛犬は飼い主の悲しみを分かり、涙を舐めて慰めるのか?

飼い主が泣いていると側に来て、涙を舐める犬がたまにいます。これを飼い主は慰めてくれているように感じるかもしれませんが犬が悲しみを理解したり、なぐさめることは本当にあると思いますか。

犬と人間は言葉を介したコミュニケーションがとれないため、犬にどのような感情があるのかを正確に知ることはできませんが犬の悲しみを理解しているのかの研究は行われてきました。しかし、これまで研究から判断すると、恐怖や不安、苦しい、さびしい、つらい、怒り、攻勢的な気分、嫌悪、不快、不満などの負の感情と、興奮や期待、楽しい、うれしい、安心、好奇心、快い、満足などの正の感情、驚きや葛藤など犬は喜怒哀楽を持ち合わせていると考えられています。

犬の仲間同士で同情や悲しみを理解することはない?

それでは、犬に「悲しい」という感情があるかというと、これはかなり難しい問題なのです。なぜなら、私たちはよく「悲しいという言葉を使いますが、この言葉には、さびしい、つらい、喪失感、同情などの意味が含まれていて曖昧だからです。おそらく先の三つの犬にも存在すると思われますが、かなり「同情」になると難しい判断となっています。

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これまでの研究で、動物の安心感や恐怖感が仲間同士で伝わることは知られていますが、悲しみが分かるのか、伝わるのか、共感があるのかはまだわかっていません。

愛犬は飼い主と一緒に過ごすと安心するのはなぜか?

犬は飼い主と一緒に過ごすのを好みます。犬が飼い主と行動をとることに喜びを感じるのは、犬が社会性を持つことと関係しています。犬は群れで生活していた名残から、仲間と一緒にいることや働くことを好み、単独で取り残されることを嫌う傾向があります。
社会性を有するネズミやサルにおいても、嫌なことが起こった環境に再びおかれた場合に、嫌なことを経験していない同種のほかの個体が一緒に存在すると、ストレスを感じにくいことが証明されています(社会的緩衝作用)。仲間同士の間で安心感が伝わり、ストレスが和らぐものだと考えられます。

犬の場合はずっと人間と一緒に過ごしているので、同種ではなくても大好きな飼い主から安心感を得られることでしょう。飼い主が悲しんでいて近づいてくるのも、大好きな飼い主から安心感を得たいという欲求も考えられます。

ちなみに、犬は仲間と同じことをしたくて犬同士が真似しあう

余談ですが、犬は飼い主を真似るだけでなく、多頭飼いの犬が互いに真似しあうこともよくあります。人間は、報酬や罰がなくても、見物者や一緒いる者が存在することで個人の行動が促進されることがあります。例えば、三日坊主になりそうなジムやジョギングも、友人とならがんばって続けられるなんてことありませんか。これは心理学では社会的促進と呼ばれ、動物でも見られる現象です。多頭飼いの場合、犬が他の犬につられて吠えるのもこれが原因です。

愛犬が飼い主の顔を舐めるのは様子を確認している

泣いている飼い主の涙を舐めるときも、飼い主の悲しみをわかり、同情して舐めているとは考えにくいです。現在のところ有力な説は、飼い主の異常事態、すなわちいつもと違う状況を察知し、動揺して、様子を確認していると考えられています。飼い主さんがもし泣いているときに犬が来ない場合、自分のことを心配してくれているからと悩む必要はありません。

犬の舌は状況や様子を確認するためのもの

犬は飼い主の悲しみを分かっているわけではありませんが、いつもと違う状況を感じ取って動揺し行動を起こします。犬が飼い主の悲しみの際に分かっていることは、大き分けると4つに分類できるかと思います。

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