猫のトキソプラズマを本当に知っていますか?原因や対処方法、感染のチェックを中心に

猫からトキソプラズマが簡単に感染すると誤って理解する飼い主さんがいます。これは大きな間違いです。トキソプラズマ感染症の病気に関する正しい知識を持つようにしてください。今回は、「猫の飼い主はトキソプラズマを知っていますか?猫を飼っている飼い主が気をつけなければいけない事をご紹介します。

トキソプラズマとは

トキソプラズマの障害発生率は、0.02%です。猫からうつる病気の代表と思われがちなのがトキソプラズマ感染症です。妊婦がトキソプラズマ感染症にかかると、胎児に問題が発生する、という誤解から猫を手放してしまう人もいるようです。トキソプラズマはごくありふれた原虫で、日本では成人の多くが感染しています。そしてほとんどの場合、トキソプラズマ原虫はヒトの筋肉中で何の症状もあらわさず静かにしているのです。

トキソプラズマ感染症の問題

トキソプラズマ感染症の問題となるのは、妊娠初期に初感染した場合です。その場合は、流産になったり、妊娠後期の場合は死産、先天性異常 などが発生する可能性もありえます。しかしながら、妊娠初期に初感染するケースは全体の0.5%とかなり低い確率です。加えて、妊娠初期に感染したトキソプラズマが胎児に感染する割合は40%程度です。このようにトキソプラズマに感染したとしても、胎児に影響が出るのはたったの0.02%という、かなりレアケースということがわかります。トキソプラズマ感染症は、5000人に一人の確率です。トキソプラズマ感染症は、やみくもに感染を恐れるのではなく、妊娠したら産婦人科医に相談し、適切なアドバイスを医者の先生から得ることがのぞましいでしょう。

トキソプラズマ感染症のチェックの方法

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トキソプラズマに感染しているか、いつ感染したかは産婦人科で血液検査をすればすぐにわかります。人間がトキソプラズマに感染すると5日目くらいから2種類の抗体が体の中にできはじめ、2から3週間でピークに達し、数ヶ月で消滅します。この抗体の量によって、トキソプラズマの感染時期が特定できるのです。

トキソプラズマ感染症の原因は、猫だけとは言えない

実は、トキソプラズマの原虫は世界中どこにでもいます。人間だけではなく多くの哺乳類や鳥類が感染していることが知られています。最近では猫やブタの感染率が低下してきています。これは豚の場合、トキソプラズマへの治療剤を混ぜた飼料を与えられているせいだと言われています。

なぜ多くの人が猫をトキソプラズマの感染症の原因だと考えるのか?

猫を多くの人がトキソプラズマ感染症の原因のようにいう人が多くいます。ところが、豚や羊、鶏などにもトキソプラズマの感染源という場合もあるのです。このような動物は、トキソプラズマ感染症の対策として、よく火を通して焼いて食べることで感染予防できるのです。

トキソプラズマの感染症の対処方法とは?

トキソプラズマが人間に感染するのは、ほとんどの場合、経口感染(口から飲み込んで感染すること)です。 予防のためには、まず産婦人科医の診断を受け、適切なアドバイスをもらうことです。そして、肉を食べるとき にきちんと火を通すこと、生肉を扱った後はきちんと手やまな板、食器 などを洗うこと、これに尽きます。

猫の排泄物の中にトキソプラズマが含まれていることもありますので、トイレの処理の後もしっかりと手を洗うようにしましょう。 また、妊婦に限らず、普段から猫 に口移しで食べ物を与える、といった過度に密着した生活は避けるようにしておくと良いでしょう。

トキソプラズマ感染症の対処方法①:肉の種類によって、よく火を通す

トキソプラズマの対処方法として、とりわけ豚肉や鶏肉にはよく火を通すようにしてください。

トキソプラズマ感染症の対処方法②:猫の排泄物は注意

トキソプラズマの対処方法として、念のため猫のトイレ掃除は妊婦さんではなく家族に変わってもらうのが良いでしょう。

トキソプラズマ感染症の対処方法③:猫の肉を触ったら手を洗う

トキソプラズマの対処方法として、猫の手や調理器具をよく洗いましょう。

トキソプラズマ感染症の対処方法④:過度の密着を避ける

トキソプラズマの対処方法として、猫へのキス、口移しで食べ物を与えるといった行動は避けると良いでしょう。

トキソプラズマの認識として難しい点

猫を飼っている母猫たちに妊娠した時の問題点をヒアリングすると、「近所の人からトキソプラズマの心配」があげられます。妊婦とその夫がトキソプラズマ感染症に関する正確な知識を持っていたとしても、「赤ちゃんのために猫を処分しなさい」「赤ちゃんになにかあったらどうするの」といった言葉で、ストレスを増加させられてしまう人が多いようです。

大切なポイントは、トキソプラズマの正しい知識を持つだけでなく、周囲の妊婦にこういった心ない「忠告」を与えるのは慎みたいものです。 また、シニア世代の人達はよく「猫がミルクのニオイに誘われて赤ちゃんをかじる」という心配をするようです。「人間をひっかいたり、噛んだりしてはいけない」としつけられた猫が、赤ちゃんをかじってケガをさせるという状況はあまりにも不自然です。これは太平洋戦争直後の極端に食料の不足していた時代の事故とする説が有力です。

トキソプラズマ・終わりに

いかがでしたか。トキソプラズマに関する正しい知識を持っていないで、心配だけが肥大してしまうケースが多いようです。トキソプラズマは正確な対処方法をすれば、リスクは極力軽減できますし、コントロールすることも可能です。それよりも、トキソプラズマの正しい認識と適切なアプローチで対処することが大切なのです。

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