猫の睡眠の時、仰向け・伸びたり・丸まったりするのはなぜなのか？猫の寝相の心理に迫る

猫の寝相は、状況によって変わってくるのを知っていますか。例えば、猫の寝相は、気温で変化します。周囲が暖かいか、すずしいか、緊張や不安があるかないか、などで猫の睡眠時の姿勢は変わってきます。そこで、今回は「猫の睡眠の時、伸びたり丸まったりするのはなぜなのか？」を詳しくご紹介したいと思います。

1 猫が体を丸めて眠る理由とは？
2 猫が仰向けにお腹を出して伸ばす場合
3 猫の睡眠時、起き上がって寝返りをするのなぜか？
4 猫は快適な睡眠場所を移動しています
5 寒い時の猫の睡眠時の対処方法
6 猫の寒い時、警戒している寝相のまとめ
7 猫の睡眠時の寝相のパターン①：猫は体を丸め、お腹を隠すようにして眠る
8 猫の睡眠時の寝相のパターン②：猫がお腹を出す時
9 猫の睡眠・まとめ
10 関連

猫が体を丸めて眠る理由とは？

猫は、気温が低いと寝相を変えます。なぜなら、猫の体の熱をなるべく逃さなように、体を縮めて眠るからです。人間でも、寒いと、横を向き手足を体にぴったりつけたり、ひざや肘を曲げ、背中を丸めたりするものです。猫の場合、人間と比較すると、かなり猫の体が柔らかいので、より見た目にわかりやすく、極端に現れるのです。猫は背中を丸め、頭と足とおなかにくっつけるようにして丸くなり、尻尾も体に巻きつけてしまいます。

こうした姿勢は、寒いときだけでなく、猫が警戒しているときにも見られます。猫の弱い部分であるお腹が敵に襲われないように、猫は隠しているのです。

猫が仰向けにお腹を出して伸ばす場合

一方で、猫の気温が高いと猫の寝相が変わります。猫はなるべく熱を発散させるように、体や足をできるだけ伸ばして眠ります。猫は横向きであしを伸ばして眠る姿勢は、野ねこにも見ることができますが、仰向けでお腹を出したポーズを見せるのは、室内で眠る猫だけだと考えられます。

猫の仰向けの姿勢は、弱い部分を無防備にさらけ出した状態なだけでなく、何かあった時、猫がとっさに逃げるにも時間がかかる体勢です。すなわち、猫が思い切りお腹を出し、一緒にいる人間に対しても、猫が襲われたり、急に逃げ出す必要があったりするような事態にはならない、と猫は判断しているため、リスクの高い寝相になっているのです。猫が思い切りおなかを出している場合、一緒にいる人間に対しても、安心し、リラックスした状態にあると考られます。

下半身は横になり、上半身だけを起こす姿勢は、完全に横になるより頭が高く、周囲の音が聞き取りやすいので、やや警戒のポーズと言えます。

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猫の睡眠時、起き上がって寝返りをするのなぜか？

猫が起き上がっても寝返りをすることがあります。眠っていると思った猫が、ふと起き上がり、クルッと一回転するように向きを変え、また眠り始めることがあります。このとき、猫の目は開いていて、意識もありますが、これは目が覚めたというより寝返りと考えてよいでしょう。人間の場合も、寝返りを打っときは眠りが浅くなっているといわれています。猫の場合、もともと人間よりも眠りが浅いため、一瞬覚醒しながら寝返りを打つこともあるのでしょう。

寝返りが必要なのは、人間もねこも同じです。寝返りを打つことで一定の筋肉が疲れたり、血行が悪くなるのを防いでいます。さらに、猫の体の下側になった部分にこもった熱を放出し、体温調節をする役割も果たしていると考えられます。

猫は快適な睡眠場所を移動しています

猫は目が覚めて、ブラブラと歩き始めたけれど、特に興味をひかれるような刺激もなく、気持ちがよさそうな場所でまた眠り始める、といったケースがあります。そのとき、猫は起きている時間が短ければ、見ている人間は、寝ている最中、いったい何のために移動するのかと頭をひねることもあります。一方、猫が日向で眠っていて、太陽の移動とともに、いつもベストポジションに移動するといった、わかりやすい動きもあります。猫はどうやら、快適な寝場所を見つけるという優れた能力をも
ているようです。例えば、夏の暑い日に眠っている場所は、玄関の床のように冷たかったり、風の通り道だったりするともいわれます。猫は合理的に行動しているのです。